co-fanのプログラム2024
  

群馬県障害者芸術文化活動支援センター「こ・ふぁん」
人材育成事業 第1回・第2回



■障害者アート支援初級セミナー

第1回:6月4日(火)13:00~16:30

    利根沼田地区 沼田市 群馬県利根沼田振興局

    主催:群馬県障害者芸術文化活動支援センター こ・ふぁん

    共催:利根沼田障害者相談支援センター 

    協力:一般社団法人 群馬県社会就労センター協議会

 

第2回:7月29日(月)13:00~17:00 

    西毛地区 安中市 あんなかスマイルパーク 

    主催:群馬県障害者芸術文化活動支援センター こ・ふぁん

    共催:社会福祉法人 光の里

    協力:一般社団法人 群馬県社会就労センター協議会

講師(両日とも):NPO法人ながのアートミーティング(長野県)関孝之氏・佐々木良太氏


群馬県障害者芸術文化活動支援センター「こ・ふぁん」の活動軸のひとつに「人材育成事業」があります。初年度はおもに前橋市で開催していましたが、「もっと近隣で開催してほしい」という現場支援者の声を受け、今年度は県内を5つのブロックに分け、各地の支援団体や施設と共催でセミナーを開催しています。これはまた、県内それぞれの地域に芸術文化活動のサテライト拠点を作ること、より地域性を生かした細やかなネットワークを構築していくという、長期的な目標も視野に入れての取り組みです。

 令和6年度最初の人材育成事業は、障害のある人のアート活動をサポートしたい人、活動している人、施設の代表者や管理者等を対象にした初級講座。第1回は6月4日に利根沼田地区、第2回は西毛地区を対象に同内容の研修とアートワークを行いました。なお、令和7年1月21日には第3回を太田市で行う予定です。

 テーマは<「想像と創造するチカラを磨こう」-アートなまなざしで本人の想いをくみとる->。令和5年度の人材育成事業を通じて出された「障害者アートに取り組みたいが難しそう」「何をしたらよいか分からない」といった意見や要望をくみ取り、支援者が実際にアートを楽しむ過程を通して、支援を行う上での意識の持ち方や接し方、雰囲気のつくり方や促し方などを学びました。

 セミナー前半は、当事者を交えてアートワークを行い、支援の実際を学びつつ、受講者も当事者の立場に立って体験。各自腕や身体にガムテープを巻き付けて動きを制限したり、足に筆を挟んだりして墨で個性的な一字を綴る「墨あそび」、クレヨンで〇や△、□をたくさん描いて散りばめ、みんなで大作を完成する「ぐりぐりぬりぬり」を楽しみました。

 講師のNPO法人ながのアートミーティング(長野県)の代表・関孝之氏は、「『アートは苦手、難しい』という意識が指導者の側にある。『こうあるべき』という既成概念をまず取り払って。障害のある人の表現はうらやましい限りに自由。いとも簡単に私たちの概念を乗り越えます。もっとうらやましがって」と、語り掛けました。

 同法人の佐々木良太氏は「スタッフ自身が描くことで(当事者たちの)エンジンが掛かりやすい。スタッフという立ち位置だけではなく、自分自身も楽しむことが大事。『気持ちよい時間ってなんだろう』という思いを大切にやってみよう」と呼びかけました。

 参加者は「アートって難しいと思っていたが、これなら気軽にできそう」「○や線を描くだけで楽しかった。自分たちも楽しんでやればいいんだと改めて感じた」と感想を述べていました。


 
※画像をクリックで詳細(PDF)をごらんいただけます。







2024 赤城山ペイントワークショップ &ドラムサークル


2024.9.14-15に SUBARU ふれあいの森赤城 あかぎ木の家・間伐学習館にて
赤城山ペイントワークショップ &ドラムサークル を開催いたしました。



 

 






デリカート/ 2 0 2 4 展 Art of Life 2024.9.20-10.14



■作品展「DELICATO 2024」を開催しました

 群馬県と栃木県のアーティストによる作品展「DELICATO(デリカート)2024」(県障害者芸術文化活動支援センターこ・ふぁん/群馬県主催)が、みどり市の童謡ふるさと館で開催されました。

 両県から9つの福祉施設が参加、利用者や個人アーティストらが手がけた絵画や造形作品など約60点を展示したほか、ワークショップやコンサートなど関連イベントも同時に催されました。

「DELICATO(デリカート)」の源泉は、2013年の作品展「アーカーシャ」。「発光」「きらめき」「あまねく広がる空間」を意味するこの展覧会は、当時いち早く障害者芸術に取り組んでいた足利のルンビニ園と高崎市の工房あかねが手を携えて始めました。10年のたゆみない歩みの中で、新たな仲間が増え、社会のまなざしは変化し、多様なつながりと広がりを見せた活動は「デリカート(DELICATO)」に進化、新たな一歩を踏み出しました。

 DELICATOとは「繊細に」「優美に」という音楽用語。繊細で研ぎ澄まされた感性が奏でる芸術に触れてみてほしいという思いが込められています。

 会場となった童謡ふるさと館は、栃木と群馬をつなぐ渡良瀬川のほとり。「アーカーシャ」、そして「デリカート」を育ててきた両県の人々の結びつきの象徴というべき場です。今後もこの場所からアートの楽しさ、表現するよろこびを発信していきます。



■額装ワークショップを行いました

 9月21日、同会場にて額装ワークショップ「アート作品を額装してみよう」が行われました。これは群馬県障害者芸術文化活動支援センター「こ・ふぁん」人材育成事業・第3回「想った、感じた、考えた」研修の一環。前日の9月20日に前橋市の群馬県生涯学習センターで講義を受けた人たちなど約20人が参加しました。

 講師は、認定NPO法人もうひとつの美術館の学芸員・とちぎアートサポートセンターTAMの五味渕仁美氏。同館で使用しているさまざまな額縁を用いて、参加者それぞれが持ち寄った絵画などを実際に額装しました。

 作業の過程で、五味渕氏は作品を保護しつつ魅力をより引き立たせるための細やかな配慮や工夫を披露。受講者は作品とのバランスを見ながら相応しい額を選び、試行錯誤しながら完成させ、パネルに展示するまでを学びました。

 展示した各作品を眺めながら受講者は「きちんと額装すると作品がより魅力的になった」「プロの技術を間近で見られてよかった。見えないところへの心配りがより一層作品を際立たせることに気づけた」「これまでテープで貼ったりして適当に額装していたが、きちんと額装することが作品と作者へのリスペクトにつながることも学べた」と感想を述べていました。 







■パネルディスカッション

「マジメに間違ってる?」を開催しました

 10月13日、同会場にてパネルディスカッション「マジメに間違ってる?」を開催しました。

 パネリストは梶原紀子氏(栃木県・「もうひとつの美術館」館長)、佐藤謙太郎氏(栃木県・「マ・メゾン光星」生活支援員)、中村寿生氏(栃木県・文星芸術大学准教授)人見将氏(中之条ビエンナーレ実行委員・写真家・アーティスト)、篠﨑孝司氏(栃木県・ルンビニー園アートディレクター)、小柏桂子(工房あかね代表 こ・ふぁんセンター長)。来場者は29人。

 吉田征雄(こ・ふぁん支援コーディネーター)が進行役となり、それぞれの立場と経験から、アート活動や活動支援をする上での問題点や課題などを話し合いました。アートディレクターの篠﨑孝司氏は「障害者アートみたいなものがブームになってきているけれど、(世間は)商売、デザインと勘違いして動いているところがある。描いたものをお金に換えていく、その行為がデザイン。一方、アートというのは経済とつながらないもので、生きている証。行為がアート。アートはいのちなんです。原点が違います」と話しました。

 聴講した人は「福祉施設で働いており、アート支援を始めたばかりなのですが、何かヒントを得たくて来場しました。長くアート支援をされている人の言葉には重みがありました。支援する立場の者として、今日の言葉をもう一度かみ砕いてみたいと思いました」と感想を述べていました。




 

 

 

 

 

 

 

 


 

 




群馬県障害者芸術文化活動支援センター「こ・ふぁん」人材育成事業 第3回


■「想った、感じた、考えた」

 -障害者アート作品展とその世界- 研修会を開催しました

9月20日、令和6年度第3回人材育成事業「想った、感じた、考えた -障害者アート作品展とその世界-」研修会が前橋市の群馬県生涯学習センター第1研修室で行われました。

 群馬県障害者芸術文化活動支援センター「こ・ふぁん」では、初年度の人材育成事業において参加者アンケートを実施したところ、「事業所外部での作品発表の方法について知りたい」「展示会を開催するに当たっての知識や技術を身に着けたい」「出展の際の額装の方法について具体的に知りたい」などの意見や要望が寄せられました。そこで今年度は「作品展開催と出展、作品の鑑賞等」をテーマに研修を行いました。

 参加者は、群馬県内で障害のある人のアート活動をサポートしている人、サポートしたい人、施設管理者などのほか、障害者支援等に関わらず、アート活動に興味のある人、アート活動や発表の機会を考えている人など約20人。

 講師は、障害のある人の芸術作品を発表する場を全国でいち早く整え、優れた作品展を開催し続けている栃木県の認定NPO法人「もうひとつの美術館」館長の梶原紀子氏、同館学芸員・とちぎアートサポートセンターTAMの五味渕仁美氏、NPO法人工房あかねの原風香氏。

 第一部は、梶原氏が美術館の始まりからこれまでの経緯、各美術展開催でのエピソードなどを交えながら、「作品の選考基準についてはいろいろな尺度があると思うが、自分の表現ができているか、自発的に表現しているかという視点を私たちは大切にしている」と言及し、そのうえで「作家の思いや物語が伝わるよう、作品の持っているチカラを最大限生かせるように額装や展示方法を工夫している」と展示への姿勢を伝えました。

 第二部は五味渕氏による、額装やキャプション、梱包、輸送などについての講義を行いました。同美術館で実際に使用しているさまざまな額や手法を紹介しながら、額装する上での準備や心構え、服装や道具など細部に渡って具体的なアドバイスを添えて実演。「作品をどう見せたいか、どうしたら輝くかを考え、作品とじっくり向き合いながら額を選んで」と受講者に呼びかけました。 

 第三部はNPO法人工房あかねの原風香氏が「アート活動での気づき」を講話。「支援する側はどうしても気負いや焦りが出てしまうが、ぜひゆっくりと支援活動を進めてほしい。まずは利用者が楽しいと思えるよう、肯定し、精神的な安定も大切にして」と、現場での体験を交えて助言しました。




想った、感じた、考えた・・・障害者アート作品展とその世界・・・ 02



 

 

 





「水上駅SL転車台広場でペイントワークショップ」with「ドラムサークル」(2024.10.19-20)




ペイントワークショップやドラムサークルを行いました

 

 



もっと自分らしく。もっと自由に、豊かに。
「アーツアンドカフェ/Arts & Cafe」」





会期:11月16日~12月1日

会場:群馬県庁32階 YAMATOYA COFFEE 32

共催:株式会社大和屋 NPO法人工房あかね アトリエ・アートオン

 

 「アートとカフェは相性がよい!」を合言葉に、昨年度から始まったアートとカフェのコラボレーション。(株)大和屋の協力によって、イベント独自のブレンド・コーヒー「こ・ふぁんブレンド」が誕生し、県庁32階のカフェ「YAMATOYA COFFEE 32」にて期間限定で提供しました。

 「こ・ふぁんブレンド」は、爽やかな酸味のケニアに、おだやかな風味のブラジルを合わせた、バランスのよい風味とコクが特徴。カップには、参加施設のアーティストによる作品を活用したスリーブが添えられました。

 また、今年度はコーヒードリップパックセットも用意。アーティストたちによる手描きの作品が入ったパッケージで、飲んだ後もそのまま置くだけでアート作品になる仕様。カフェカウンターには個性あふれる作品の数々が並び、好みの作品を手に取る人の姿が見られました。

 カフェにはアーティストたちの絵画や作品を展示、訪れた人たちは「こういう空間にアートがあるっていいね」と作品を眺めながら、ゆったりとコーヒータイムを楽しんでいました。

 会期最終日の12月1日には、隣接するホールでイベント「いっしょに画をかこうよ」を開催。参加アーティストとともに、子どもから大人まで自由に楽しく絵を描いて楽しみました。参加した親子は「普段、大きな紙に描く機会はなく、子どもは『紙からはみ出てもいいよ』と自由に描かせてもらえたのがうれしかったようです。また、アーティストの方とお絵かきできたのも楽しかったようで、おしゃべりしながら生き生きとクレヨンを動かしていました」と話していました。










~いつもをカタチに展~


令和6年12月4日(水)~9日(月)
渋川市美術館·桑原巨守彫刻美術館で「~いつもをカタチに展~渋川市障害者アート作品展」を開催しました。





 








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